アイルランド語手探り学習の旅

未知なるアイルランド語を自力で解読してみようというブログ

手探り学習8日目-現在形の活用パターンについて

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今回のまとめ

一人称単数現在形のパターン

  • 原形+"-aim"
  • 原形+"-im"
  • 原形の"gh"を消して+"-m"
  • 原形の最後の子音を"a"の前に持って行って+"-aim"

 発音は最後に「イム(イン)」

現在形の活用パターン

前回未来形を学んだのはいいが、よく考えると毎回時制の語尾変化のワンパターンしか解明していない。

未来形もそうだが、現在形もそうだ。
そろそろ"féach"(「見る」)以外の動詞の活用も探索した方がいいのではないだろうか。

そう思い、今回は語彙強化もかねて色々な動詞を見ていこうと思う。

頭が混乱するので、まだ人称は一人称だけだ。
ふふふ、教科書通りには進めるものか。

では、まずはこれまで出てきた動詞の現在形から見ていこう。

"féach"「見る」 "féachaim"
"ith"「食べる」  "ithim"
"ól"「飲む」    "ólaim"
"can"「歌う」    "canaim"
"úsáid"「使う」    "úsáidim"

こうやって見ると、この5つの動詞群にはどうやら"-aim"と"-im"という二つのパターンがあるらしい。

"-aim"は第五回目↓で解明した。発音は「イム(イン)」だ。

irish-study.hatenablog.com

スペルからして、"-im"も「イム(イン)」と読みそうな気がする。やはり一人称単数の現在形は原形に「イム(イン)」をつければいいのか。

さて、次はまだ出会ったことのない基本動詞を見ていこう。

基本っぽい動詞をいくつか辞書で調べてみる。

"rith"「走る」     "rithim" 
=run
"éist"「聴く」     "éistim" 
=listen
"aithin"「知る」  "aithním" 
=know...?
"iarr"「尋ねる」  "iarraim" 
=ask
"labhair"「話す」   "labhraím" 
=speak
"taispeáin"「見せる」  
"taispeánaim" 
=show
"scríobh"「書く」  "scríobhaim" 
=write

ざっと7つくらい現在形を集めてみた。

一番目の"rith"と二番目の"éist"は"-im"系のようだ。一つ飛ばして、四番目の"iarr"は"-aim"系、一番下の"scríobh"も同じ"-aim"系らしい。

三番目の"aithin"→"aithním"は、初めから"-im"っぽいものがついているが、その"i"が消え、更に語尾としてついたと思われる"-im"の"i"が"í"になっているようだ。"i"の変化はもはやパソコン上では区別がつかない。大きく書くと、
i → í
こう。 
間違えて書いても許される気がする。

それから、集めた中で最も変化が激しい"labhair"→"labhraím"。これは全く分からない。最後の"r"が"h"の後ろに移動し、最後には代わりに"m"がついている。更に、再び ――
i → í
こう。 

アイルランド語はデジタル殺しだ。

残るは"taispeáin"→"taispeánaim"。
後ろに"-aim"をつけただけのように見えてしまうが、地味~に原形の最後の"i"が消えている。まあ、語調の調整だろうか。

気になる発音だが、上から、
「リフ」→「リヒム」
「エイスト」→「エイスチム」
「エヒン」→「アニム(?)」
「イアフ」→出て来ず
「ラウァ(?)」→「ラウリン」
「タスパオン(?)」→「タスパニム」
「スクリーヴ」→「スクリヴォン(スクリヴィンか?)」 

うん......。
全体としては、やはり原形に「イム(イン)」をつければいいのだと思う。よく分からない発音は後々修正するとして、今はそう頭に刷り込んでおこう。
多分、「イ」の母音は若干ぼかして、「ム」と「ン」の中間で言っておけば問題ないはず。

しかし、やはりこれっぽちの数では他のパターンを抽出するのは難しい。 

もう少し動詞を調べてみるか。

辞書を使って、だいたい20~30個の動詞の一人称単数現在形を調べてみた。メモし忘れたものもあるが、似た語尾の動詞をまとめていくと、なんとなくいくつかのパターンが拾えた。そこから、既知の2パターンに加えて、新規の2パターンを見出した。

結論から言う。

  1. 原形+"-aim"
  2. 原形+"-im"
  3. 原形の"gh"を消して+"-m"
  4. 原形の最後の子音を"a"の前に持って行って+"-aim"

上記の3と4が新規のパターンだ。1と2のように単純ではなく、原形を少し変形してから1や2のように語尾を変化させる。これは全てのパターンに言えることだが、単語によっては語尾の"i"を"í"に変えるようだ。再び召喚しよう。
i → í
こう。

というか、けっこう多かった。

一応、集めた動詞を折りたたんでまとめておく。同一の変形が複数見られなかった動詞も2つほどあるので、それは「パターンなし」にまとめておいた。

新しく見出した3と4は動詞の語尾がパターン内で同形なので、これらの語尾がついていればだいたい3か4の語尾変化をする、と考えていいだろう。1と2は比較的短い単語が多い印象だ。短い動詞には後ろにくっつけるだけでいい、と覚えておこう。 

パターンが解明されると、先ほどの"labhair"「話す」→"labhraím"はパターン4に入ることが分かる。
よくよく考えると、"taispeáin"「見せる」→"taispeánaim" と"aithin"「知る」→"aithním" は同じ「"i"が消えて"-aim"or"im"がつく」というパターンなのかも知れない。

語幹を知ればもっと楽にパターン化できるのだろうが、個人的に語幹は覚えるものではなく感じるものだと思っているので、ここでは追及しない。もっとアイルランド語を話せるようになったら、いつか語幹で考えてみよう。

発音を全部確認するのは至難の業だが、結局最後は全て"-im"になっていることだから、おそらく「~イム(イン)」となるのだろう。あまり深く考えないようにしよう。

もう、理屈で考えるのはやめたのだ。

今回の探索は非常に長かった。
しかし、それに値する成果もあったので、やった意義は十分と言えるだろう。

発音は、全部「イム(イン)」だったが。

◆今日のフレーズ◆ Sin それ、あれ、それら、あれら
Ansin そこ、あそこ

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