アイルランド語手探り学習の旅

未知なるアイルランド語を自力で解読してみようというブログ

手探り学習7日目-未来形の解明

アイルランド画像

今回のまとめ
  • 一人称単数の未来形の一つ......「原形+"faidh"」
  • 未来形では主語を省略しない

一人称単数未来

Google翻訳で色々と翻訳しているうちに、まさかの日本語の罠に気がついてしまった。

日本語には……未来形がないのだ。

過去、言語を学ぶ上で何度もぶつかった壁ではあった。和訳しかり、英訳しかり。だが、こんなところで出くわすとは露ほども思わなかった。

例えば、「明日宿題をやる」という日本語を英語に直したい時、英語では未来形である「will + 原形」を使う(うわ、英語って楽)。明日という未来のことだからだ。日本語のように現在形と同じ形を使う言語は、ヨーロッパの方ではあまりお目にかからない。(ちょっと気になって調べたところ、中国語では未来形はおろか過去形さえ語尾変化がないらしい。上には上がいるものだ)。
それが近い未来でなくても同じことだ。一年後でも、十年後でも、「私は宿題をやる」だ。まあ流石にそこまで来ると、「......予定」と入りそうなものだが。

これの何が問題なのかというと、日本語からアイルランド語に翻訳する際、日本語の現在形が、アイルランド語では未来形で訳されてしまうという危険性があるということだ。

見慣れた言語なら現在形ではないことに気がつきもするだろうが、まだ現在形さえ一つの形しか知らない私には有効すぎる罠だ。どうしたものか。

これは、先に未来形を解明してしまった方がいいのかも知れない。

よし、少し早いが、アイルランド語の未来形を解き明かしてしまおう。
これも教科書というガイドがないからこその寄り道である。

では、まずはGoogle翻訳で......と行きたいところだが、日本語で未来形を入力することは不可能だ。
どうしよう。

......もう辞書で未来形を調べてしまおうか。

それしか手がない。
仕方がない、そうしよう。

辞書で当たり障りのない動詞を調べてみる。
最近お世話になっている、"féach"でいいか。「見る」という動詞だ。

動詞活用の現在形のちょっと下に、futureがあった。未来形だ。一つ上にpast habitualとかいうよく分からない活用があるが、放っておこう。

"féach"の未来形は......"féachfaidh mé"。

なぜ主語が一緒に書いてあるのだろう。

アイルランド語ではしばしば主語が省略されるということもあり、現在形の欄には主語が書かれていない。未来形の時には主語を省略してはいけないのだろうか。

もう一つ気になるのが、"féachfaidh mé"の下に"féachfad"という活用も書いてあることだ。

具体的にはこう書いてある。

future féachfaidh mé
      féachfad

まさか「どっちでもいいですよ」ではないだろう。

残念なことに、辞書の例文に未来形の文章はなかった。
うーん、なんとかしてGoogle翻訳に未来形を出してもらうしかないだろう。

「~後」とかをつければいけるか。

Hey、Google翻訳。「一年後、私はテレビを見る」(なんだそれ)

Bliain ina dhiaidh sin féachaim ar an teilifís.

うん、とりあえず"féach"が未来形でないことは確かだね。

むー......Google、「明日、私はテレビを見る」 

Amárach féachfaidh mé ar an teilifís.

明日、私はテレビを見る。

おおっ。

紛うことなき未来形ではないか。

一年後よりも明日の方に未来形が出るというのは腑に落ちないが、とにかく未来形の例文をゲットした。
これを分析してみよう。

とはいえ、目新しい単語は一つしかない。どうやら、"amárach"が「明日」という単語らしい。基本的な単語だったので、お気に入りのアプリで調べてみたところ、発音は「アモーラック」。"á"を「オー」と発音するのは第三回目の記事↓で推測した通りだ。

irish-study.hatenablog.com

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このアプリ。いつもありがとう。

肝心の未来形だが、どうも原形に"faidh"をつければいいらしい。

現在形では頑なに主語を省略するGoogle翻訳が主語を載せているところを見ると、未来形では主語を省略してはいけないようだ。 

発音は......出てこない。

うーん、こういうことも起こり得ると予期してはいたが、実際にあるとモヤモヤする。だが、"féachfaidh"をピンポイントで発音してくれるところを探すのなんて不可能だろうし、ここは我慢するしかない。

学習を重ねていくうちに、いずれ"faidh"の発音を知ることがあるだろう。それを期待しよう。

最後にもう一度、さっきの例文を確かめてみよう。

Amárach féachfaidh mé ar an teilifís.

明日、私はテレビを見る。

これまで調べた通り、"Amárach"が「明日」、"féachfaidh"が「見る(未来形)」、"mé"が「私」、そして"ar"が前置詞で、"an"が定冠詞、"teilifís"が「テレビ」だ。

とりあえず、今回の結論が出た。アイルランド語の未来形(の一つ)は、
原形+"faidh"
らしい。
あと主語は省略してはいけない。

しかし、今回だけでは辞書に二つの活用が載っていることの意味は分からなかった。
もう少し未来文の探索が必要だ。

◆今日のフレーズ◆ Sí    彼女
seo これ、これら

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